くるみアレルギーの実食検査(食物負荷試験)

 地域の大きな総合病院で、さなのくるみアレルギーの食物負荷試験を受けてきた。

 子供のアレルギー科は週に2日だけで、大体1ヶ月くらい待ちの予約診療だから、日程はあまり自由が利かない。今日の検査は長ければ朝から午後までかかると言われていたので学校を休んで行ってきた。

 検査で食べるアレルゲン(くるみ)は自分で用意して持ちこむ。
 お医者さんの裁量でその子ごとに決められたほんのわずかな量から、くるみを食べてみる。間隔を20分あけては様子見の診察を受けながら、少し量を増やし、また食べる。食べた通算がそこそこの量になるまで、またはアレルギーの症状が出てしまうまで、繰り返す。


 1回目は1g。数ミリ角くらいのほんの少量。食べた時も、20分後も無症状。ちゃんと良く噛んで食べさせたから、あれ?食べれるの?って結構びっくりした。
 2回目は、4g。小指の爪の半分くらいの小さいかけら。味がちょっと辛いかも?と言うものの、20分後も無症状。

 そして、繰り返しの3回目、18g。最初からの通算で1つのくるみの3/4近い量を食べたことになるこの時点で、わりとすぐ、唇の裏と頬の内側が腫れてきたとさなが訴え、先生に見せてアレルギーの飲み薬を飲んだあとも、首の両側に蕁麻疹がでてきて痒くなって、塗り薬を塗ってジュースやゼリー飲料で冷やしたりして、そのうち首の前後へも蚊に沢山刺されたように蕁麻疹が広がって、飲み薬が効いて症状が収まってきたのは飲んで1時間くらいだった。


 症状が治まったのを確認した後は、念のため1時間半位は病院の近くにいて、そのあと何もなければ帰って良いですってことで、今日の検査は終わりになった。


 次回は、繰り返しの2回目に食べたとき4gのくるみだけを、単体で食べてみて、症状が出るか確かめる。大丈夫だったら、さなはこの量なら食べられるってことになり、それからは先生の指示のもとで、家庭で毎日その量を食べて体をならし、一定期間ごとに通院して検査ということをする治療に移行するみたい。

 今日は、2歳の頃のようになめただけでやばいっていうわけではなく、ごくわずかな量ならば食べられるようになっていたっていうのがわかった、そして、アレルギー反応が起きるときには、以前と同じように、口の中の刺激、首に蕁麻疹が出る、などが起きること、それを傍で見ているとどう見えるか、どんな症状を訴えるかというのが目で見てわかったし、さな自身にとっても、それを体験して覚えることができたということに、とても意味がありました。


 食物アレルギーが治ったとか、食べられるようになった、ということではないので、給食でくるみを食べないということは変わりませんが、学校に通わせる際の不安が、少しですが和らぎました。