ティッシュケース兼用キーケース兼防犯ベルケースの紹介、作り方


子供に鍵を持たせる際に「鍵を持っている」事が外見からはわからないような、ティッシュケース兼用のキーケースを作りました。


表面の「ティッシュケース」部分には、普通にティッシュを入れられます。
また、防犯ベルやキッズケータイを入れておくこともできます。(防犯ベルは本体にカラビナナスカンで接続して中に隠す。引っ張って防犯ベルを鳴らすためのひもは、ティッシュケースの隙間から外に出しておけます)


裏には、ファスナー付きポケットがあり、ここに鍵を入れておけます。
「リール付きキーホルダー」を鍵につけて用意していただき、キーホルダーのナスカン部分を、ポケットの上部の穴から出して、本体に接続しておくことができます。ジッパー付きポケットなので安心感があります。


身につけるときには、ベルトループに引っ掛けるためのナスカンがあらかじめついています。
また、別途用意してもらえれば、市販の移動ポケット用クリップを二つ取り付けることもできます。


裏には、ランドセルの肩ベルトの防犯ベル用金具に取り付けた際に本体がぶらぶらしないように抑えるベルトがついています。
※ただ、うちの子は「ぶらぶらしたままのほうが邪魔にならなくて良い」と使ってないので、無くても良いかもです。

これは使わないときには本体にスナップ留めして邪魔にならないようにしておくことができます。


 キルティング生地を使えば、最小限の材料で簡単に作れます!
 以下に作り方を載せます。

材料
キルティング生地 15×22cm(本体用)を1枚、11×13cm(ポケット用)を1枚
 (模様合わせや出来上がり時の模様の向きを考えて裁断)
・幅12mmの平たいテープ(ネックストラップやバッグの持ち手のようなしっかりした織りのもので、溶かして端始末ができる樹脂素材のもの)約30cm

 内訳は
 吊り下げループ用 7cm
 移動ポケット用クリップを付ける場所用 8cm
 (付けたければ)ランドセルの肩紐に固定する用 12cm


 以上、いずれも、指定の長さに切った後、両端を少しライターであぶって溶かし、絶対ほつれないようにしておく。


 7cmのテープは、半分に折りナスカンに通して、根元1cmあたりに、マスキングテープを巻き付けておくと、最後に本体に挟んで縫い合わせるときに楽です。

・ジッパー(ポケット用) 15cm
ナスカン(上記のテープがちょうど通る幅のもの) 1つ
・スナップボタン 1組+1組半(ランドセルの肩紐に固定するベルトを付けないなら、1組だけで大丈夫です)


作り方

本体用のキルティング生地
・周囲すべてにジグザグミシンをかけて端始末をする。

・短いほうの辺を両方とも、1cm折り返して折り目から8mmくらいのラインで縫い付けておく。
・折り返した部分に近い折り目ぎりぎりのラインにも落としミシンをかけておく。
 (ティッシュの入れ口となります)

ポケット用のキルティング生地
・周囲すべてにジグザグミシンをかけて端始末をする。


・長いほうの辺の片側を1cm折り、下から1.2cm上から1.2cmのエリアにジッパーを縫い付ける。(ジッパーの向きは「完成品を吊り下げたときにジッパーの上から下に引き下ろすと開く」向きで。)
・折り返した部分に近い折り目ぎりぎりのラインにも落としミシンをかけておく。


・表を出してジッパーが右側にあるように置いたとき、上辺から1.5cmのラインの下、ジッパー側から2mm開けた位置に、8cmのテープを縫い付ける。
 このとき、縫うラインは、テープの両端に1cmの正方形を描き、テープの中央に2cmの長方形を描く。つまり、テープの中に、2cmの空きを2カ所つくるように縫い付ける。(完成後にお好みで移動ポケット用クリップを付けられる場所となります)
(↑写真は完成品のものですが縫い方の参考にしてください)

・ここで、付けたい方は、ランドセルの肩に取り付けたときのブラブラ防止のテープを縫い付けます。(ページ上のほうの完成品の写真を参考にしてください。)
(付けない方は読み飛ばしてください)
今テープを縫い付けたのとは逆の、下辺から1.5cm内側に、12cmのテープを縫い付けます。これは、テープの中心ををポケットの下辺中央に合わせて置き、テープの中心の位置に2.5cmの長方形を描くように縫い付けます。私は念のために2重に縫っています。

 


本体用のキルティング生地 続き

・「ティッシュの入れ口」を作った2本の辺、それぞれ、辺のちょうど中央、1cm折り返して少し布が強くなっている部分にスナップボタンを一組つける。
 完成したときに右側が左側の上に1cmかぶさる観音開きになり、ちょうどぴったりスナップが留められるようにスナップボタンを付けておく。

本体用とポケット用のパーツをつなぐ



・本体用のパーツを、できあがったときのようにスナップを留めてみる。
 それを裏返したほうの側がポケットをつける面です。
・裏返したときに右端になる縦ラインに、チャコペンで印をつけます。
・いちどスナップボタンをはずして一枚の布に戻してから、印をつけたラインの、「下から1.2cm地点から」上に向かって、ポケットパーツのまだ縫い付けてなかったほうのジッパーを縫い付けます。
(全体として、ポケット付け位置は、本体の布の下のラインとポケット布の下のラインが合うような感じで配置します。本体の布の上側のほうには空きがある感じになります。)
・私はジッパーの布が中でぺろぺろしないように、写真の赤いラインのように2重に縫っています。
・ジッパーの下辺が開いてきそうなのを止めるため、手縫いでくくるように縫っておくと、より安心です。



・ポケットの脇と上の2辺を本体に縫いつけます。

 写真の黄色いラインが縫うところです。
 縫い代として1cm折り返して縫い付けていきますが、完成して吊り下げたとき上になる辺は、中央を2cm縫い残してください。
 (中から鍵につけたリールキーホルダーのナスカンパーツを引き出して、本体吊り下げループのナスカンに接続できるようにするための穴です)

本体の上下を縫い合わせて完成させる

 
・ポケットの下の辺はここで一緒に縫います。
・ポケットを縫い付け終わった本体を、中表にしてスナップボタンを留めます。
・まず上のあきを縫っていきます。
 ループ用のテープにナスカンを通して二つ折りにします。
 縫い合わせる部分の中に上記を挟みます。1cm弱テープがはみ出るくらい、ナスカンが干渉して縫いにくいぎりぎりの短さになるくらいでミシンをかけます。
 大事な部分ですので、二重に縫うと安心度が増します。
・下の開きも縫います。ポケットの布も一緒に縫ってください。

表に返して、最後の仕上げ
・本体を表に返します。

ここは、付けない方は読み飛ばしてください。
・ここで、ランドセルの肩掛けベルト用につけたテープの両端に、スナップボタンを付けます。
 くるっとわっかにできるようにボタンを付けてください。
 また、このベルトが使わないときに邪魔にならないようにするために、、さらに半組ぶんのスナップボタンを用意して、写真の位置につけます。


完成です!

こんなのが欲しかった!という、子供の防犯に役立つグッズです。
大事なものを入れるケースなので、力がかかる部分は二回以上縫うなど、なるべく壊れにくいように作りましょう。