三重への帰省

 火曜日が飛び石連休になるのを利用しててるちゃんが有給を取り、一泊二日で三重に帰省してきた。
 片道一時間半の新幹線。今回は車両の先頭の二人席を取った。足元に敷物を敷き、さなが座れるようにもしてみた。おもちゃは折り紙とテープとハサミとクレヨンと、シールブック。去年まではダメだったけど、やっとシールブックに興味が出始めたようで、時間を持たせることに成功。コープの店の本売り場で売っている1冊500円のやつ。貼り直し可能だしシールもたくさんついているから行きも帰りも使えた。
 順調に三重の最寄り駅までついて、今年からは楽勝じゃんと喜んでいたのもその時点まで。迎えに来てもらいそのままお墓参りに向かう車の中で噴水のように大量に吐いてしまった。
 さなは吐かない子で、生まれてから今までを通算しても吐かれた記憶がないほどなのに、この大惨事。新幹線で食べ過ぎ飲み過ぎ、慣れない車でお腹にシートベルトというコンボが効いてしまったみたい。たまたまあったタオルで受け止めたものの口以下全身ゲロまみれになり、顔とくちびるは真っ白で、そのまま眠ってしまって、上半身しか着替えを持っていなかったので上は着替えさせ下半身はスカーフをかぶせて横にしていたらそのうち目を覚ました。
 こんなことがあったので、帰りは多分何も無いだろうけど全身分の着替えを持ち歩いた。そしたら新幹線の中で! 携帯に録画したおさるのジョージを見ていたさなが立ち上がり何か訴えてくる。今度はおしっこ漏らした! 敷物に寝転んでいたから、背中とおしりが濡れてまたもや全身着替え。着替えがあって良かった。とはいえ、朝におばあちゃんちでおしっこ漏れて予備のスパッツを洗ってしまったために、スカートは持っていたけどその下のスパッツを持っていなかったので脚が寒そうだったけど、寒いと言ってくることもなく東京駅から家までは眠ってしまったので抱っこひもで連れ帰ってきた。
 という感じで、行きも帰りもあまり想定していないことがあったのでとってもパニクった。傍から見ているだけだったり、今こうして書いてあるものを読んだり、あとから思い返している今では、ただ普通に片付けて普通に着替えさせておしまいじゃんって思うんだけど、これが、自分自身が、誰も助けてくれない紛れもない当事者で責任者で、はじめての出来事で、そのときリアルタイムにそこに居るときには凄く大変で、そのときもあとも相当動揺する!!!もうやだ!もうやだ!って。本当に。そのとき片付けて着替えさせれば終わりかというとそうではなくて、帰ってから汚れたものを取り出して洗わなきゃいけなくてそのときまでその事件はつづいてるし。でも次からは冷静でいられるかな。
 三重ではじいちゃん、ばあちゃん、と話せるようになったさなが人見知りもせずにおじいちゃおばあちゃんにたくさん遊んでもらえて良かったです。
 面白かったこと。新幹線でおしっこ漏らしたとき、さなに「ジュースバカ飲みしてるからこんなことになっちゃったんだよ。もう、このジュースはやめたほうがいいね」って言ってみたら、目の前にあるジュースにぴたりと手を出さなくなった。枕して床にごろ寝でリラックスしながらビデオを観ているときに全身おしっこまみれになっちゃったこと、嫌だと思ったんだろうな。