シードビーズ三つ編みのスマホストラップの作り方

 


 手帳型スマホケース用の、ショルダーストラップを作りました。
 スマホって、GPSで道案内してくれたりするので、お出かけ先で、地図を見直すたびにスマホを出してはしまっての繰り返しになって、大変なんです。
 今回スマホを新調したときに手帳型ケースを買ったので、肩紐をつけて小さいポシェットのように持つのも可愛いし、便利だなということで、作ってみました。

 妹が、革紐をカン付きのカシメで留めて両端をキーホルダー金具につなぐというストラップを作っていたので、そっくり同じだとつまらないなぁと考えて、昔ハワイ土産に買ったビーズとスパンコールでできたおしゃれポシェットの肩紐がビーズの三つ編みだった事を思いだし、ビーズでストラップを作ってみることにしました。

【作り方】

 材料は、上の写真です。
 ビーズはいわゆる丸小サイズと言われる、普通の小さいビーズです。横幅が2mm程のビーズ。パーツクラブのボヘミアンシードビーズの不透明のツヤ有り真っ黒のビーズを買いました。30グラムでは足りず、40g使って多少余るくらい使いました。
 飾りとして、白いカットガラスのハトメ入りのビーズ(14mm)を買いました。三つ編みにしたビーズがギリギリ通る大きさの穴で、セーフでした。
 金具類は、1.4×8mmの丸カン、キーホルダーパーツ、内径約5mmのボールチップ、ビーズの終わりを隠すための細長めの座金(約6mm)、あと、テグスです。



●1 ビーズをテグスに通す。150cmの長さのものを3本作ります。
 余裕をもって190cmくらいに切ったテグスの端っこをセロハンテープで止めて、ビーズが抜けないようにしておきます。
 そして、ひたすらビーズをテグスに通します。この作業がいちばん大変です。
 ビーズは、とりあえず150cm分通します。通したら、こっちの端もセロテープで留めておきます。
 これを3本作ります。


●2 座金とボールチップに1を通し、中で結びます。

 写真のように、ビーズ→座金→ボールチップのお尻 の順に1のテグスの端を通します。
 そして、ボールチップの中に隠せるくらいの大きさの丸カンかCカンに、テグスの端をしっかり結びつけます。
 結び方は、ネットで検索していて出てきた「漁師結び」という結び方にしました。

 釣りで仕掛けを作るときの結び方のようで、普通に固結びにするよりも、かなり引っ張りに強いです。
 アクセサリーではなく、スマホを吊るすショルダーストラップなので、つぶし玉で締めただけでは弱そうだなと引っ張られた時の強度を心配していたのですが、この結び方は強いので安心できます。
 1本づつ別々に結びつけて、最後にボールチップを閉じるのですが、余った糸はぎりぎりはみでない長さに切ってください。私は3本をセロハンテープでひとまとめにしてから、短く切りました。
 ボールチップの先には、丸カンとキーホルダーパーツを繋げます。これで片側は完成です。


●3 ビーズを三つ編みする
 2で端につけたキーホルダーパーツを利用して、どこか高いところに引掛けて、全体を吊るします。
 ビーズは、緩まないように、まだ始末していない方の端のセロテープをきっちり引いてビーズを締めなおします。
 ビーズを三つ編みします。あまり力を入れ過ぎると下で止めたセロテープが緩んできますので、そうならないように気をつけながら三つ編みしてください。三つ編みは、ゆるくはしません。ビーズが緩まない程度の力で、割ときちっとした三つ編みにしていきます。


●4 飾りビーズをとおします
 三つ編みに、大きな飾りのビーズを通します。飾りビーズを通すことで、また少し三つ編みのビーズが緩んでしまうので、ちょうど良い位置(端から10cmくらい?)まで大きいビーズを通せたら、そこから下の三つ編みを確かめ、ビーズが緩んでいたら締めなおしてください。
 

●5 ストラップの長さの最終チェック
 そしたら、肩にかけて、ストラップの長さがこれで良いか、確かめてください。
 今は冬ですので、普段使うコートを着てその上から体に着け、長さが大丈夫か確かめます。
 肩掛けポシェットとしては長さが大丈夫そうに思えても、ストラップを着けたままスマホを手にとって見るとき、ある程度紐の長さがないと紐が突っ張ってスマホが見にくくなります。私は、ウエストから23cmくらい下の位置に紐の終わりがくるかんじでしたが、これでぎりぎりスマホを手にとって見やすいくらいの長さです。自分の体形に合わせてビーズを追加で通したり、抜いたりして長さを調整してください。


●6 端の始末
 三つ編みの長さを決めたら、ビーズが緩まないように気をつけながら、テグスを3本揃えて、ビーズのあるギリギリのところで結んじゃいます。目打ちなどの先端の細いもので結び目を固定しながら、本当にビーズギリギリのところに結び目を作ってください。
 そしたら、2のように、3本のテグスに、座金→ボールチップを通します。
 こんどは2のときとは結び方が違うのですが、ボールチップの中でテグスを3本一緒に普通に結びます。このときの結び目も、目打ちを使って、テグスが余らないように、ボールチップの中ギリギリのところに結び目を引っ張っていき、結び目を作ります。しっかり締めたら、もう一回同じように結んで、余った糸を切ってボールチップを閉じます。
 ボールチップの先には、丸カン、キーホルダーパーツをつけます。できあがり!


●7 スマホケースに取り付ける

 私の手帳型スマホケースには、写真のあたりの位置から、ケースの裏表紙に芯があり、折り曲げる部分よりも固くなっています。なので、固くなっているところの角から、縦横6mmくらいの位置に、アイスピックで小さい穴を開けて丸カンを付けました。ストラップのキーホールダー金具をこの丸カンにつけます。このように、固い場所につけられたので、ケースのほうが破れたり形がゆがんだりする心配はなくなりました!

 4.5mメートル分のビーズをテグスに通すのが大変だったけど、思っていたようなものができて満足です。
 ひとつ反省点が。このキーホルダーパーツ、バネが固くて付け外しが相当大変なので、家に帰ってきたらさっと取り外す、とかできるように、もっとバネのゆるい奴とかワンタッチで開けられるやつを100均かどこかで調達してこようと思います。


 ちなみに、私のスマホケースは、上の写真のものです。合皮だけど見た目がすごく革っぽく安っぽさが無いです。スマホではなくてこういう普通の手帳みたいな感じで、単色なのが毎日使うのにシンプルで落ち着くし、すごく気に入っています!



 ビーズの道具で「ビーズスピナー」という、回る容器に曲がった針を差し込むとどんどんビーズに糸が通って行くというすごい道具があるそうです。写真や動画を見て、それを真似、小さくて底の丸いプラスチック容器の中心に穴を開けて割り箸を刺し、くるくる回しながら曲げたビーズ針にビーズを通してみたら、普通にテグスにビーズを通すよりも楽でした。でも、ビーズ針がとても細いワイヤー製で曲がりやすく、うまく針の固定ができなかったので効率がいまいちで、針だけでも本物のビーズスピナーのものを入手してみようかなと思いました。