大人のおたふくについて、看病、自宅療養のヒント集

 大人のおたふくで1週間ダウンしていました。 それなりにつらかったですけれど、周囲の話を聞くに、私よりも悪化する人、長く苦しむ人もザラにいるようですね。
 自分がかかった場合、また、身近な人がかかって看病してあげる際のために、自分や周囲の人が大人のおたふくにかかったとき、知っておいてもらえたら助かりそうな点を、忘れないうちに書いてみたいと思います。

注)私は、辛かったながらも一般的な経過をたどって治っていったほうらしいので、あまりディープな経験談は書いてありません。頭痛や熱がひどくなり髄膜炎になっていたとか、合併症もいろいろあるので、おかしいほどつらいとか、経過が何か変だと思うときは夜間でもちゃんと病院へ行ったり連れてってあげてください!


 「おたふく」は、せきや鼻水や咽喉痛とかはないんだけど、インフルエンザ並に高熱がでるだけではなく、顔がはれる事、それ自体にもかなり辛さがある。ダブルなのがつらいんです。男性だったら局部が腫れてトリプルになるだろうからますますかわいそう。
 以下、覚え書きスタイルでお送りします。
 

大人のおたふくの初期症状:頭痛でした。今日は朝からうっすら頭が痛いなぁ、風邪引きそうだからお風呂で良く温まろう! って気持ちを新たにしていたら、その夜、次第に耳下腺のあたりがもぞもぞしてきて……。認めたくない、認めたくないと思いつつ、一夜明けたらますます腫れていました。

 大人のおたふくになって最初にすること:病院。そして解熱鎮痛剤をたくさんもらっておく。
 例えばインフルエンザの病状がマックスのときって、病院にも行けないくらいつらいですよね。おたふくも全く同じなので、頭痛&両頬が腫れた時点であきらめてなるべく早く病院へ行っておきましょう。そして、解熱鎮痛剤をたっぷりもらっておきましょう。病院ではカロナールを1シート出してもらったのですが、実際、とりあえず高熱だけでも収まって買い出しくらいならなんとか外出できるってなるまでの3日くらいを乗り切るには、私は丸丸2シート分は飲んだし、そのあとも飲む頻度は落ちましたが今度は顔の痛みがつらくてまだカロナールを飲むので、順調だった場合でもカロナールが3シートはあった方がいいです。家に溜まっている頓服用がないなら、先生にお願いし倒してでもそれくらいは確保しておかないといけないと思います。

 

おたふくの高熱による寒気の対処:電気製品を取り入れる! インフルエンザも同じだと思うけど、高熱が出るので熱が上がりきるまで寒気がものすごいです。どんなに重ね着しても毛布をかけても寒くて震えます。この状態で、自然のままで十分と耐えるのではなく、電気あんか、電気毛布などの、強制的に温める器具を取り入れて、寒気が楽になり心地良く温まるまで布団の中を温めましょう。(温まったら電気は消します)私は寒気がするときは布団乾燥機の熱風を布団の中に5分ほど引いて、すごく楽になりました。

 高熱による寒気の対処その2:解熱鎮痛薬を飲む。 体の力がどうとか言って、いつまでも我慢したり、させるのはやめて、適当に良い感じのところでカロナールを飲み始めましょう。寒気も顔の痛みも高熱も、すごく楽になります。そして、この薬、そんなに効きません。服用時間を6時間あけるようにと言われましたが、本当に楽になるのは6時間のうちの2〜3時間で、あとは飲まないよりはマシくらいの効き具合で、不貞寝しながら次のヤクの時間を待ち詫びる感じになります。

 という感じで、そもそもカロナール、この用法用量では大して効いてくれる薬じゃぁないみたいですし、なので、逆に6時間置きに毎回2錠づつ数日間飲んだからって自然の力にに背いてるって感じにもなりません。飲んだ直後の2、3時間に少しだけ体を動かしてお粥をすすったり顔を洗ったり気持ちが楽になるひとときがあるだけで、あとはまた体の要求のまま、布団の中で熱と戦う感じになるので、少しでも楽になる「薬あり」のほうがいいと思います。

 

おたふくの顔の腫れの痛みとは:「親知らずを抜いたその日の夜」「しかも4本同時に抜いたレベルの感じ」。おたふくの顔の腫れの痛みは、奥歯あたりから顔の腫れの中へ向かって広がる鈍く強い痛さです。大人は多くの人が親知らずを抜いた事があるのではないかと思います。なので「親知らずを(4本同時に)抜いたその日の夜」というのを想像してもらったらどんな系か想像できるのではと思います。
 あと、顔が腫れているので、横向きに眠れなくてつらいです。かといって、腫れがマックスのときは首の下の方まで腫れているので、上向きの姿勢だと気道がふさがって呼吸が苦しいです。あと、もう、腫れが物理的に重たくて、顔に対して変な重力がかかるので、そもそも横たわる姿勢そのものが苦しくて、眠るときも少し体を起こしていられたらなぁと思ったりもします。なので、ビーズ枕とか柔らかい枕やクッションなど、いろいろ駆使してできるだけ楽な姿勢にしてあげたら良いと思います。

 

おたふくの人の食事:味の薄いもの、柔らかくなるまで火が通っているもの、すりつぶしてあるもの。
 初め、高熱のあるうちは、普通のインフルのように、食欲自体そんなにありません。しかし熱が治ってきても顔が腫れているうちは食事がとってもつらいです。まず、口が1センチの隙間くらいしか開きません。そして食べ物を味わったり口の中に長く置いといたりするだけで、唾液腺が刺激されて顔の痛さが暴れ出します。なので「小さいスプーンで舌の上に食べ物を乗せ、できるだけ速やかに飲み下す」感じにしか食事ができません。なので、食べる物の種類はリクエストを聞いてあげるとしても、食べる時には煮崩れるくらいに柔らかくしたり、一切かまなくて良いくらいに細かく砕いたりしたものじゃないと食べれません。
 あと、特に、飲み物の中でも「栄養ドリンク」の味の濃さは飲み下すだけであっでも1発アウトで悶絶してしまう凶器ですので、飲むときは必ずお湯で薄めてあげてください。 

おたふくのなおりかけの食事:水分が超必要
 おたふくの腫れが治ってくると、顔が痛いながらも次第に普通に食事ができるようになりますが、唾液腺がやられていたからなのか、唾液があまりでてきません。なので、ご高齢の方などと同じように、食べ物は、パンやコロッケなどの水分の少ないものは非常に食べにくいです。というか、モッモッモッモッ……モッ…モ…と口の中に食べ物が詰まってしまいにっちもさっちもいかなくなります。
 大人なので自分でなんとかすると思いますが、おたふくの治りかけの人とお食事を一緒にするときは、食事中でも、飲み込むために何かしら水分補給が必須なので、スープ類があるとしても、お茶などをそばに用意してあげると親切だと思います。