電子ピアノを買います。カワイ「CA15」か「CN34」で揺れる心

 ずっと、いつから通わせようかなと引き伸ばしていた、さなのピアノ教室。以前からいつかは通わせたいと思って、ピアノに親しみを持ってもらおうと、古い電子ピアノを部屋に置いて遊べる状態にしていたり、ドレミが楽譜にも鍵盤にも書かれていて弾きやすいおもちゃのピアノがついている本を買ってあげたり、最近は「きらきら星」「こぎつねこんこん」「ジングルベル」などを一緒にドレミで歌ったりピアノで弾かせたり、子供向けの楽譜を買ったり、ピアノを弾くときの手の形を教えたりしていた。
 そしたら最近、めっちゃ楽しそうにでたらめな譜面のオリジナル曲を書いたりするようになってきて、やばい、これそろそろあかんやつや! 本当に習わせ始めないと手に負えない、と、この3月か4月から習わせることにして、レッスン用の電子ピアノも買うことになりました。


 私達姉妹が弾いていたアップライトピアノが実家にはあるんだけど、岩手から千葉への輸送費や、サイレントユニットをつける費用を合わせると最低20万はかかりそう。誰かが一戸建てに住むようになったら置こうか……と諦めて、そこまではいかない位(10万円台前半)の価格帯の電子ピアノを新しく買うことにしました。上を見ているときりがないけれど、それ以上の値段のものを買うと、岩手からピアノを持ってくるのと同じになっちゃうし、10年強程度の寿命と言われている電子ピアノに20万以上出すのは高いかな、とも思ってしまうので……。
 楽器店に見に行って触ってみたり、その後貰ったパンフレットをもとに検索したりして調べた結果、カワイの2種類のピアノのどちらかにしようかなぁということになりました。

KAWAI デジタルピアノ CA15C 88鍵 プレミアムチェリー調仕上げ
カワイ CA15 標準価格207900円 アマゾンで130000円〜
KAWAI デジタルピアノ CN34C 88鍵 プレミアムチェリー調仕上げ
カワイ CN34 標準価格178500円 アマゾンで125000円〜

 この2機種の値段は、現在アマゾンで買うのがネットで一番安いです。最寄りの島村楽器などでは、15万くらいになってしまいます。(注:その後、ネットでの市場価格が下がり、アマゾンだけでなく楽天などでも同じような値段で買えるようになってます)
 CA15のほうは、同時発音数192音。この価格帯の電子ピアノの中で唯一木製鍵盤を使っているというのが特徴。CN34の方は、同時発音数が256音、音色が324+12ドラム、練習曲281曲など、オーケストラに伴奏してもらえたり、電子楽器としての機能の多さが魅力です。
 同時発音数の違いは、192音あれば、純粋にアコースティックピアノの代替としては、音大・プロクラスまで問題ないようです。
 もっとランクが上の製品と比較すれば劣るのですが、同価格帯内では、CA15の鍵盤のタッチは触ってみれば選んでしまうだけのものを感じるのだそうです。

 この2機種を紹介する動画、どちらもyoutubeにありますので比較してみました。
 CA15の1分目のところ、CN34の5分目のところから、似た曲を弾いていて聴き比べやすいです。
CA15 
CN34 
 この2機種、音源は同じなので、聞こえた感じが違うのは、鍵盤のタッチの違いなのでしょうか?
 私はCA15の方に気持ちが傾いているのですが、CN34のように色々音があるほうが、さなが中学2年になって、うっかりバンド組んじゃったりピアノロックとかデジタルミュージックとか弾いてみる系の女の子を始めちゃったときとかには役立つのかな? などと迷ってしまったので、実際に触ってみて最終的に決めたいです。


 上の文章を書いたのが昨日。今日、柏の葉の楽器店で2機種を触ってみました。音も、弾いた感触も違いました。音の違いは上の動画を見ての感想と同じで、CA15のほうがしっかりしていて、CN34の方は軽やかで透明感があるように感じます。鍵盤を触った感じは、どちらを選ぶかは好みや目的によると思いますが「こっちの感触の方が本物のピアノっぽいかも」と感じるのは木製鍵盤のCA15の方でした。ホント、結構まだ迷う気持ちも捨てきれないのですが、鍵盤を弾ける経験を将来どう使うにしても、クラシックピアノを習うという事で買うからには、ピアノの弾き心地と近いものを選ぶべきかなと、CA15の方を買おうかなと思っています。


 もうひとつ、色はどうしようかっていう問題。部屋が暗くならないように明るい茶色がいいかな! と思いつつ、ピアノ教室のピアノの色は黒に決まってるだろうから、戸惑わないで演奏に集中できるように同じ濃い色の方がいいのかなぁ? と、迷っていました。
 この悩みは、今日実機を見たら結構スッキリ。CA15の黒「プレミアムブラックサテン調仕上げ」は、ピアノと聞いて連想するぴかぴかの黒塗りではなく、つや消しの黒で、木目の模様を模した凹凸が手触りとしてもざらざらしているというテクスチャーでした。洋服で言うなら杢ブラック、家具で言うなら、白木に黒のステインで仕上げた系の色で、真っ黒という感じではありません。なので、黒なのに何気ない印象になっていて、家具を白か白木系の色で揃えているうちの子供部屋にも全然馴染みそうでした。それに比べると、明るい茶色は多少安っぽさを感じる瞬間があり、暗い茶色はうちの子供部屋に置くには中途半端さを感じるので、黒にするかもです。