ボタン・ひも結び練習に「じぶんでつくれる」ポーチ

  
 かなり以前から構想だけは練っていた手作りおもちゃを今日作りました。

 実はこのポーチ、部品をぜーんぶバラバラにできるのです。
 針を持たなくても、子どもでも、手で紐を通すだけで一から組み立てられるポーチです。紐の結び方やボタンを留める練習にもなります。とても簡単なので、良かったら作ってみてください。

【注意】目の届くところで遊ばせ、使わないときは紐・糸・ボタンを手の届かないところに片付けるなど、安全対策は保護者の方が責任をもって気をつけてください。


【用意するもの】
・布。表面がビニール加工されているもの。(ラミネート加工と呼ばれてます)切りっぱなしでもほつれません。
・穴あけ用のポンチ。400円弱くらいから手芸店や文具店などにあります。大きめのダイソーにもあります。小さい穴をきれいに抜くことができます。うちのは直径4mmのものです。ポンチを布に当てて垂直に立て、上からトンカチで叩いて穴をあけます。作業の際は下にカッターマットやいらない板などを敷いてやってください。
・ボタン。あまり小さくないもの。
・細い紐。私はマルチカラーの麻紐を買いました。
・ポーチの肩紐用に使う平たい紐。70センチくらいに切りました。
・とんかち、カッター用マット、セロテープ、はさみなど

【作り方】

1 ポーチの肩紐を70センチに切りました。素材が化繊の場合、火で少しだけ炙るとほつれ止めになります。紐の両端に、ボタンを留めるための二つの穴をポンチで開けます。これもなんとなく炙ってほつれ止めをします。
2 布を四角く切ります。私は、約35cm×20cmにしました。
 
3 布を、ポーチの出来上がりの形に折りたたんで洗濯バサミなどで仮止めする。ポーチの両端に沿って、ポンチで均等に穴をあける。
4 ポーチの蓋のボタンを留めるための穴を開ける。反対側にはボタン穴をハサミで切っておく。このボタン穴は、両端をポンチ穴にしておくと耐久性があがると思います。
5 ポーチの両端に、肩紐のボタン用のボタン穴をハサミで切って開ける。4と同じく両端をポンチ穴にする。ボタン穴は横一文字に開けておくと、ある程度の重量で外れるので安全対策になると思います。
6 通して遊ぶ用の糸を作る。必要なだけの長さに切って、両端をセロテープできつく巻いて細くしておく。ほつれ止めと、通しやすくするためです。
7できあがり。


【組み立て方(遊び方)】

・ポーチの本体に、ボタンを取り付けます。

・肩紐の両端にもボタンを付けます。
・布をポーチの形にして、ポンチ穴を縫うように紐を通します。
 
・ポーチの両端のボタン穴に肩紐を取り付けます。

・できあがり。

 ポーチとして使うだけではなく、紐の通し方や結び方を工夫すること自体も楽しむおもちゃです。例えばボタンを取り付けるとき、結び目のちょうちょ結びを見えないように裏にまわしてもいいし、表に出しても可愛いです。
 3つのボタンも、いろんな色や形のものを用意してあげると気分によって好きなものをつけ替えられます。
 可愛い形に切ったフェルトに穴をあけたものをいくつか用意して、ポーチの布にも全体的にちらほら穴をあけておいて、好きなところにアップリケのように飾りつけられるようにしてあげるのもいいかもです。
 ほかにも、携帯ティッシュ入れとか、小物入れとか、ペンケースとか、大きな布と透明ビニールを使ってウォールポケットとか……同じ要領で色々、作って使えるソーイング遊びのおもちゃができそうです。
 針を使わないでソーイングのようなものを楽しめるのと、ボタンを留めること、紐を結ぶこと、ちょうちょ結びをすることなどを練習できるおもちゃなのです。
 分解するとぺらっと四角い一枚布になってしまうので、ものの展開図とか構造みたいなことを考える切っ掛けになると思います。
 できないところはやってあげたり一緒にやったりして、結構長い期間遊べるおもちゃだと思います。
 さなの反応はというと、ポーチを手に入れたことには喜んでいるようだ。蓋のボタンを留めることもなんとなくできるようになった。
 モンテッソーリの手作り教具のアイデアで、折りたたんでボタンを留めて三角おにぎりにするとか、目にボタン・しっぽにボタン穴をつけた布の魚を繋いて遊ぶおもちゃというものがあるそうだ。ボタン練習のためにそれらを作ってあげたいと思っているんだけど、今日はポーチのほうを作ってしまった。