冬休み最終日、奈良に憧れる

 冬休み最後の日。私の妹とその息子のちあきが遊びに来てくれたので、さなも楽しかったみたい。ダイエーで待ち合わせて、ケンタを食べたり、材料を買って行って家で生春巻きとパエリアを作ったり、おせちの残りを味見させたりした。
 妹一家はお正月に奈良に観光に行ったそうで、お正月中は、携帯で、めっちゃでかいお寺の写真が沢山送られてきていた。奈良って、まったく行ったことがなく、古くてひなびた、しょぼいお寺とかがたくさんある所、みたいなイメージだったから、送られてきた写真のお寺の大きさやかっこよさに凄く驚いて、奈良に行ってみたいなぁってとっても思った。
 妹によると、一つ一つの観光名所が離れていて、団体ツアーだと気の済むまで見る時間なんて無いから、結局タクシーを使わないと不便だし、寺とか一箇所見るごとに拝観料が何百円もかかるよ〜って言われて、うわーって思って、なんか、あれだ、ディズニーランド行くとき並に、行きたい気持ちと懐の中身とが盛り上がっていないと、おいそれと決行できないな! と思った。子供がまだそういうのに興味ない頃に連れ回してテンション下がっていったりとかしたら、大変そうだしね! でも行ってみたい!
 あとこの日は妹がipadで母とFacetime(無料のテレビ電話)で繋げていて、ずっと母とも話しながらだった。
 うちはipad持ってないから、大きな画面でテレビ電話をするというのが初体験だったんだけど、大画面に実家のビジュアルが赤裸々に映しだされて、しかも無料なので要件のみではなく長時間繋いでいられるので、もう本当に、この、うまいこと親から離れおおせた大都会のベッドタウンのマンションの片隅に居るはずの私の目の前に、一年に一度行けるからこそ嬉しいはずだった実家のリビングがあって親がいてわちゃわちゃ大騒ぎしているという状態になってしまっていて。とにかく実家がここにある感が半端なかった。たまにでいい。