おばけのコッチ あかちゃんのまき

おばけのコッチあかちゃんのまき (ポプラ社の小さな童話 35 角野栄子の小さなおばけシリーズ)
 さなが成長したので、最近は図書館で児童書のコーナーまで覗くようになってきている。そこで見つけたのが、23冊でている「小さなおばけ」のシリーズ。ポプラ社の書籍紹介によると『くいしんぼうのアッチ、とこやさんにすんでいるコッチ、歌が大好きなソッチ。3人の小さなおばけがくりひろげる楽しいお話がいっぱい!!』という内容で、おばけは3人いるんだけど、基本一冊のなかにひとりのおばけが出てくる。ほんと、起承転結っていうのか、おばけと登場人物のキャラクター紹介にからめた話のはじまりに自然と本の世界に引き込まれ、飽きないうちに終わる。絵も多くて可愛い。昔流行ったような柔らかく懐かしい雰囲気の絵も、今見てもいい。
 図書館で見て思い出したんだけど、このシリーズ、私、子供の頃大好きだったんですよ! タイトルの「あかちゃんのまき」は、中でも凄く良く覚えていて、文も絵も何度も読んでたなぁっていうのを今読んでみてのデジャビュっぷりでひしひし感じるほど。家にあったのかな?
 私が、子供の頃大好きだったんだよ! ってさなに言ったら、一緒にソファーに座って最初から最後まで読んでくれた。おばけのコッチがやんちゃな赤ちゃんとの一晩の留守番を頼まれて、最初はうまくいってたのにコッチとのお風呂が楽しすぎてお風呂から出ないって泣いてあばれはじめた赤ちゃんのお世話にヘロヘロになって、とうとうコッチが赤ちゃんみたいに泣いちゃって、そしたらこんどは赤ちゃんが泣き止んでコッチをいいこいいこしてくれた、っていうところで私も泣きそうになってしまった。それからはコッチと赤ちゃんは赤ちゃん同士になって一緒に体を拭いて、ミルクを飲んで、ベビーベッドに2人で入って眠り、お留守番が終わるって話。
 図書館は古い本があって、まぁ本屋にもあるんだろうけど、図書館のはヘタすると、というか結構な確率で本当に30年前からその図書館にあった本だったりして、親が子供の頃読んだのと同じ本を子供が借りて読んだり、図書館っていいなぁと思いました。