面白マスクと、二人の未来の記憶


 バザーで買った、五味太郎さんの工作マガジン「自由形」の、2001年3月のやつ。段ボールのモビールは「お花」、表紙カバーになっている厚紙の裏に切りぬき線があって大きなお面が作れるんだけど、それも「お花」。
 さなは月曜と火曜は風邪で熱があり、今日はプールの日だったので病み上がりで休んだんだけど、お花のモビールを一緒に作って色を塗り、そのあとお面を作ってあげたら折り紙で装飾して、それをつけて楽しそうな様子が面白すぎたので、この愉快な光景をみんなにも送りつけようと携帯で写真を撮って妹や家族に送った。
 さなもとても楽しそうだし、実際見た目も面白すぎるし笑わずにはいられないし、記憶に焼きついて一生残るだろうなっていう、ひとときだった。今のさなと同じような年齢の私が妹と一緒に鼻の下に箸を挟んでものすごく楽しそうにヒゲダンスの真似をしている写真が実家にあって、そのときの「とにかく楽しいっていう記憶」みたいなものに、今日の写真が何十年か後にも同じようにこのシーンと楽しさを蘇らせてくれるのだろうかという気持ちがかぶった。それなら30年以上前に私たちの写真を撮ったときのうちの親もおそらく(このひとときw面白すぎるしww撮らないとwww)っていうテンションだったのかもなと思う。

 お面って言われて普通に考えると、せいぜい顔を覆うくらいの大きさで、目を出す穴が開いているっていうのしかイメージしないけど、こんな風に顔を超えた大きさにすると、急にめっちゃ面白くなるんだね! なんていうか、無条件で面白くなる!この大きさ!!
 さなは「おりがみが足りないから、さなはお家にいるからひとりでお店に行って買ってきて〜」って言ってた。最近これ良く言うんだけど、ちょっとまだお留守番には早いかな……。