はじめてのお裁縫


 今日のさな。私が幼稚園グッズを作り始めたら、昨日子供用にと買ったダイソーの手縫い針の事をしっかり覚えていて遊びたがったので、覚えてたか……と使わせてあげた。
 大きくて太くて先もあまり鋭くない針なので、どんな布なら縫えるかな? と試してみたら、薄手のものならよくある普通の布でもいけるけど、フェルトにはまったく刺さらない。少しデニムっぽいキャンバス生地みたいな布にも刺さらない、という感じ。丁度、使っていないタオル地があったのでそれを使わせてあげることにした。タオル地になら何の抵抗もなくすいすい刺さる。
 針なんだよ、いつも子供は絶対近づいたり触っちゃいけないと言われているあの怖い針だよ。刺さっちゃったらもう痛い痛いなんだよ、ちゃんと片付けて場所を確保して椅子とテーブルにしっかり座ってやらないといけないんだよ、すごく気をつけてやらないと大変だよ、としつこくレクチャーしてから使わせた。
 玉結びと玉止めはやってあげて、縫って遊ぶだけというお裁縫。私としては、刺繍をして模様を描いていくような遊びを想定していたんだけど、袋ものを作りたいと言い張るので、袋を作らせた。
 昔、穴があいていて紐を通すだけになっている疑似おさいほう遊びを作ってあげたことがあったので、布を合わせたふちをかがっていくという縫い方は自分でできるようになっていた。勢い余って手に刺したりということもなく、なんか思っていた以上に普通に袋的な物を作ることができた。また別の布が欲しいと言って、あと2枚くらい同じように縫っていた。
 最初は糸を二本どりにしていたんだけど、試しにと思って糸を一本どりにして、縫うときには針をつまんだ残りの小指で糸をはさんで抜けてしまわないようにしながら縫う、もし針から糸が抜けたら針に通し直してまた続ける、というやり方でさせてみたら、何回も糸が抜けてそのたびに針に通しなおすのが厭になっちゃったみたいで、今日のお裁縫遊びは終わりになっていった。一本どりはまだ早いかもな! 針穴もめちゃ大きいので、通すことができないって程ではないんだけど、糸が抜けるたびに縫うのが中断してしまうのが耐えられなかったみたい。
 かがり縫いだし縫い目も大きすぎるしですぐに糸が足りなくなってしまい、いちいち玉止めしたり糸を用意してあげるのが面倒だなぁと思い「もう少し小さく縫った方がかっこいいよ? こんなふうに……」と言ってやり方も見せてあげたら「さなはおおきく縫いたいの!」って断られた。
 私はというと、今日はお手拭きタオル3枚と靴入れを作ったんだけど、幼稚園でのさなのマークが分からないと完全に仕上げってまでできないので、名前つけ的な工程が未完成のまま積んでおき中。はやく知りたいよ!お知らせのハガキはやく届かないかな。