ゆかりをつくりたいさな

   
 よく「これはどうやってつくるの?」と聞いてくるさな。ものとか道具とか、料理や農作物、ジャンルは限定されておらずいろいろ聞いてくる。私も物を作ったり作るプロセスに興味があるほうなので、答えるのも楽しい。
 今日はお昼のそうめんの薬味に使う青しその葉を切りながら「しそは、さなが大好きなゆかりの材料でもある」と言ったら「さなゆかり作りたい!ゆかりどうやって作るの!」と言いだした。赤いゆかりは赤しそだけどそれは置いといて「しそをお日さまに干して、乾燥させてかりかりにする」と言ったら「さなしそをお日さまに干してかりかりにする!」というのでしそを一枚提供することにした。
 ベランダを開けたら、エアコンの室外機の上にぺらりとしそを乗せたので、風で飛んで行っちゃうよ! と洗濯物と一緒に干してあげた。
 夕方になり昼寝から目覚めて、まだこのことを覚えていたさながカーテンを開けて外を見て「さなのゆかりかりかりになったかなぁ」っていうので見てみたらまだしなしなだった。しなしながかりかりになるまでレンジにかけて、指で崩して粉にして塩を少し混ぜてゆかりの完成ってことにした。正確には「かおり」だけど。
 最後の写真は、ゆかりを作りたくてたまらなかったさなが折り紙に書いた決意表明。「さなはあおじそでゆかりをつくる」って書いてあるらしい。今までになく、なめらかなうずまきの形が目につく。指先が器用になってきたのかなぁ。