理想のぞうきん

 大掃除用に、古いバスタオルを使って雑巾を6枚縫った。
 雑巾を縫うのって、ミシンで四辺とバッテンを縫うだけだから簡単に思えるけど、気を使わなくていい単純作業なのが逆にやる気を失わせるし、出来上がるのもただの雑巾なわけで完成へ向けたモチベーションも上がらないせいで、わざわざ作るのって意外とすごく面倒くさい。でも、只タオルを切りっぱなしにしてみたり、切り代を折り返さずに縫って出来上がった雑巾だと、まったく使う意欲がわかなかったので、とうとう先月あたり、自分の気に入る大きさと厚みで、古くなった水色のタオルを使って、ちゃんと端も折り返して、売ってる雑巾みたいなものを作ったら、掃除をすることというか、雑巾を手に取って使うことがとても楽しみになってウキウキになったので、雑巾をちゃんと作ることに開眼してしまった。
 そのとき3枚作ったんだけど、トイレ掃除したり、床の汚れを拭いたり、幼稚園の送迎で自転車に乗るときに持って出たりとお役立ちなので、結構枚数に余裕が無い。
 今年の大掃除は、コンロまわりや窓だけではなく、1週間期間を取ってある程度ちゃんとやりたいと思い、まずは天井や壁や上のほうのホコリを拭いて……なんてシミュレーションをしてみたら、雑巾が足りなくなりそうだったので、まずは雑巾からだ! と作り足したのだ。
 真っ白い雑巾だったら買っちゃえばいいじゃんと作る気も出ないけど、水色のタオルを使った水色の雑巾は可愛くて、色付き無地のぞうきんって可愛いなぁとホクホク。
 私の好みのぞうきんは、15cm×20cm強くらいの小さめサイズで、厚くもなく密度も低い感じのタオルを二枚重ねにして四辺とバッテンをミシン縫いしたものらしいです。大きかったり厚かったりするのは、絞るときに手に余ることと「ぼく乾きにくいんっすよ〜。でも雑巾ってこういうモンっすよね〜?」みたいな図々しい雰囲気を醸しだしてくる感じがイヤです。つまり、薄め、小さめ、2枚重ね、色付き、無地、が至高! そして、先ほどバスタオルで作り足したのはわりと厚いので100%好みではありませんでした。残念です。