もも

  
 昔作った(→URL)さなの机の天板の高さを、一番高い位置につけなおした。1歳のときは10センチ低い机でちょうどよかったのに、と成長を感じた。
 高くしてお姉さんぽくなった机で、ひらがなを練習するさな。「も」を書いたよっていうのでももの形の折り紙を切ってあげて、ももと書く遊びをした。何個か作った後はハートの形も切ってあげて、わたしの書いた字を見ながら「だいすき」も書いた。
 「文字と人間」について思ったこと。この前幼稚園へ行った時、控室のクラスが年少さんのクラスだったのか、教室の中、本当に後ろの子供用の棚の小さな個人名くらいにしか文字が使われていなくて、それ以外で情報を示したいところ、例えばおもちゃの片づけ箱には絵で入れるものが描いてあったりして、全く物事が文字で示されていない部屋っていうのがすごく気持ち良かった。こういう世界に自分もかつて住んでいて、今のさなも半分くらいはまだそこに生きているんだって事を忘れてはいけないっていうか。
 小さな子供は環境を記号の集まりによる情報としてではなく、より、体で、感覚的に受け止めている。自然の中で暮らしているのと同じように。幼稚園の中じゃなくても、ときどきそんな気持ちで身の回りを見てみよう。子供の体験している世界、みたいなものについて本当に考えさせられた。
 現代は何か探したり考えたり、そのやりとりをしたりすることに文字を使わないといけないけど、逆に凄い未来になったら、言葉にならないイメージだけで探したり考えをまとめたり伝えたりできる場面が増えるようになるんだろうか。100%とはいかないまでも、未来になるにつれ、人間の技術で少しづつそんな状態が身近になるのだろうか。二十歳の頃は攻殻機動隊を観て、私なら絶対にごめんだとヒロインの選択を拒絶したけれど。(今は、そういうのもありだなって思っている。)