好き嫌いをなくす幼児食


 「好き嫌いをなくす幼児食」という本を図書館で借りて読み始めた。シアーズ博士のベビー・ブックのシリーズと同じ、天明幸子さんのイラストが表紙にも挿絵にも使われていて、可愛くてテンションがあがる。幼児はものを食べたり味わったりする能力も成長途中で完全ではないので、幼児に合わせた調理方法をしていろんな食物を食べさせてあげようというレクチャーの本です。
 さなってキャベツの千切り食べないよなぁ、よく火を通したお好み焼きにしたらちゃんと食べるけど……でも生野菜をばりばり食べるってことも教えないといけないんじゃないの? でもいつから? とか、この調理法では食べない、どうやったら食べる? でもそうやって特別に工夫して食べさせることって必要なことなの? それとも、大人が普通に食べているメニューなら、それを嫌がってもちゃんと食べさせるってことのほうを教えなきゃいけないの? と最近いろんな食材に対してそんな具合にいちいち悩んだり葛藤したりしてしまう場面が増えてきて、こういう本を読んだら悩みが解消しそうだなぁって思ったので。
 本には、いろんな食材について具体的におすすめ幼児食のレシピと写真付きのメニューをあげながら、例えば「幼児はなすに辛味を感じるようです。揚げると油のこくが加わってくせが和らぎます。皮を剥いて1センチ角に切ると食べやすいようです」みたいにポイントが併記してある。食べにくいメニューをそのまま無理に食べさせるんじゃなくて、食べやすく調理したうえで一口でも食べさせる機会をたくさん作って、次第に風味になれさせていくということが重要みたいです。うんちくもメニューもどちらも豊富な良い本で、料理も作ってみたいものばかりで、貸出期間の2週間じゃマスターしきれないので買ってもいいなぁという気にさせられます。