卒乳しようとする佐夏

 お盆の2歳の誕生日になったら卒乳しようかなと思って、今からもうあらかじめ毎日「おっぱい大好きなの?(うん)でも〜、あと3ヶ月して2歳のお誕生日が来て、誕生日ケーキのろうそくをふーっ(ふーっ)っとしたらもう2歳のおねえさんだからおっぱいはバイバイして飲まなくなるんだよ〜、牛乳とか飲むの。夜もおっぱい飲まないでねんねするんだよ。1歳は赤ちゃんだけど2歳になったらおねえさんだからもう飲まなくなるの。お誕生日までのあと3ヶ月間は好きなだけ飲んでもいいけど、お誕生日が来たらもうばいばいしておっぱいは飲まなくなって、見るだけになって、牛乳とか飲むんだよ、出来る人手あげて〜(はーい)」ってストーリーの決まった物語のように同じ話を同じ口調で、おっぱい飲む度に毎回毎回言っていたら、夜中に起きても自分でおっぱいを我慢するようになってきた。
 それが始まった土曜の夜は一晩中全く起きなかった。偶然だと思っていたんだけど、日曜の夜には、いつも目が覚めて泣いちゃう夜中の12時前後に泣いて起きたとき、いつものようにおっぱいをあげようとしたらなんか拒否して、しばらく抱っこで大泣きしていた。鳴き声とか態度とかちょっと様子が違っているので、もしかしたらおっぱいを飲みたいけど飲まないっていう葛藤で泣いているのかなって思った。結局抱っこだけで寝かしつけて、夜中に何度かうなされたように泣いても話しかけてトントンだけで眠ってた。
 翌朝になってから、夜は我慢するようにしたの?って聞いたら「うん」って言ってた。毎日何度も聞かされている卒乳ストーリーを自分なりに理解してきて、まだお誕日じゃないけど、とりあえず夜中は我慢するようにしようと決めたみたい。そして、夜が明けたら飲んでもいいという自分ルールがあるみたい。