ずりばいを始めた

 あと3日で6ヶ月。昨日くらいから、体を伸ばしたりくねらせたりして少し前へ進むときがある。今までは前へ行きたいと思うと腕を突っ張って上半身をもたげて……その腕の力で後退、というのをよくやっていた。それで私は一ヶ月前から、ハイハイの練習〜、と言って足を交互に動かす練習をときたまさせてみたりしていたんだけど、これらの行動や練習とはあまり関係ないことに、さんちゃんのずりばいは、おもちゃに向かって思いっきり片腕を伸ばしたり、今までもできたその場で方向転換するときの要領で脚全体を床に突っ張り体をくねらす。その際お尻が少し持ち上がるようになったせいで、尺とり虫的なしくみで前に進むことができるようになったみたい。進む様子はまだできそこないのヘビかワニみたいで、のたうちながらも進化中といった感じだ。
 そしてうつぶせとかずりばいで暮らすのって、一緒にやってみると、びっくりするほど凄く疲れるの。バランスをうまくとって、長い二本の脚で立ち上がって、重力の力も利用して足を前へ進ませる「歩く」って、ずいぶん工夫や洗練がされた効率的な行為なんだなあって感心する。これを自分の中の衝動をたよりに一から身につけている赤ちゃんに頑張れよ!って思う。