育児の百科

 
 「育児の百科」は昔から読まれている育児の神本らしい。ともさかりえの出産本に載っていたことが知ったきっかけだった。ハードカバーは絶版になっていて、今流通している文庫版だと一冊ごとが厚めの3分冊になっている。近年はこちらのほうが良く読まれていると思う、シアーズ博士の「ベビーブック」と、コンセプトも内容も似ている。はじめから日本語で書かれているためか、少し読みやすい。核家族化した家庭がどうやって赤ちゃんを育てていくかという前提からはじまっているので、私たちが生まれたころ、30年くらい前の本なのかな、と思った。赤ちゃんの発達の段階ごとに、2ページくらいづつちゃんと「父親がこの時期するべきこと」というのも添えられている。こういうふうに書いてくれる人がいるだけでありがたく嬉しくなって、改めて自分もがんばろうという気持ちになれる。