母には言えない

 うちには結婚したとき伊勢神宮でもらったお札と、成田山の出世稲荷の狐さんをおいてる神棚があるんだけど、さなはどこでそうなってしまったのか、お祈りをさせるとパチパチんーの後に、なぜか、その日あった出来事を丁寧語で話す。
 私も、毎日夜寝る前にベッドで一日の出来事を聞くんだけど「おっぱい」とか言って全然ちゃんと答えてくれないからまだその能力(できごとの記憶力)がないんだと思っていた。しかし今日気付いたけど、神様にはめっちゃちゃんとその日のことを話している。
 今日は昼間あたりは「きょうは、大きくなりました。お母さんが抱っこして、大きくなったなぁって言いました……」夜寝る前は「きょうは、病院ごっこをして遊びました」って言ってた。一日のこと、ちゃんと覚えてるじゃないか!
 さなが神様にお話をするわけは、たぶん最初に教えたときに、神様や仏様へ手を合わせる時には、基本的には願い事ではなく、見守ってもらっていることへの感謝について考えるようにっていう感じに言ったから。そこから派生しているようだ。三重に帰省した時も仏壇で手を合わせてその日のことを言ってた。かわいいので続けてほしい。でもお母さんにも一日のこと教えてほしい。