うちの子はこうなんだって


先日学校のマラソン大会があった。
参観の保護者は校内の区切られた場所での応援。
応援のためだけに校外の道に立つことは禁止されているので、子供たちの安全確保のために道々に数名立つ当番を引き受けた場合のみ、当番の役得として子供が道で走っている姿を間近で見ることができる。

うちの子が、私が立っていた校外の場所、そして校庭に戻ってきてからのゴール直前、どっちも私を見つけるとすんごい嬉しそうで、まるでうちの子だけNYシティマラソンのすんごいハッピーに仮装して走ってく人なみの楽しそうぶりだった。走り方も変、なんかこう、ゴールとか目の前の行程を、道とかも、見据えてない。ラストスパートの段階で重なるくらいすぐ前に走ってる子がいるのに、追い越そうともしていない。隣の子と競ってるよ〜ゴールまで頑張れ〜、って私がなんとかして身振りで示してるのに私を見つけたことでラストエンジョイしてる。順位は大体、後ろから2番目に遅いグループの中間〜後ろあたり。あんなに遅いのに何も気にしてなくて、私が見にきてるというだけであんなにハッピーに走っていける人初めて見た。

うちの子は幼稚園の頃から、発表会でステージに立ってもあからさまに私がどこに見にきてるか探しちゃうタイプで、二年生になってもなかなかそれがなおらない。

家で遊んでいるときも、昔も今も、ちょこちょこと自分がやっていることを見せにきたり呼んだり、そうでなくても只、ぎゅーしてってきたり、私自身は、あまりそんな風には周りを相手にしない子供だったから、そういう態度が理解できなくて、そのせいで子供が可愛くないとは全く思わないけど、もっと自立?っていうか、そんなにちょこちょここっち見なくていいのに…ってずっと思ってた。

だけど、今回のマラソン大会で、ゴールを目指して走る! でもなく、前の子を追い越す! でもなく、只々道に私が見にきていたってだけでアホっぽいほど楽しそうに笑いながらぱからっぱからっと走ってった子を見てしまって、今まで、何か、成長とともに直さなければならない悪癖のように感じて育てていた子供の特徴を、あー、うちのこってほんとにもうこんな子なんだ……。ときどき私が見てたってわかって、ときどき感想を述べてあげるだけでNYシティマラソンの仮装の人たちなみにすんごいハッピーな気持ちで走っていけるんだぁ、だったらもう、これからいつまでだっていくらでも見てやって感想述べてやればいいじゃん、合唱発表会で1人だけキョロキョロしてたら、肩をすくめて気配を消したりしてないで、こっちだよー!見にきたよー!って手をふってやればいいじゃん、もういいや、ってめっちゃなにもかもを認める気になった。

これが今年1番の私の気付き。