2回目のピアノ発表会


 ピアノを始めてからは3年目に入っているこの夏、2度目の発表会があった。
 子供なりの到達点というものがわからず、とりあえず、姿勢と手の形に気を付けるといい音が出るからそれを保つようにというのとか、ピアノのいい音ってどんな音なのかっていうのとか、私が教えても先生じゃないから正しいとは言い切れないんだけど、もう少しよくなるようにと繰り返し練習させたりとか、たいへんだった。
 本番では、途中で止まって弾けなくなったりとかはせず、2回ほどミスしてもすぐに弾き直し、続けて最後まで弾けたので良かった。最初と最後のお辞儀のとき、すぐに横を向いたりせずに正面を向いてできたこと、ステージ上から私たちを探そうときょろきょろしたりしないことも今年はできていたのも良かった。これからも一緒に練習していきたいと思います。


 

 服は、自然の中で弾くピアノっていう感じだった曲のイメージに合わせて、キャサリンコテージで見つけた緑のワンピースと、オールドネイビーで見つけたエスパドリーユ風のサンダルに、ポニーテールに黒いサテンのシュシュ、日本の作曲家という全体テーマだったからつまみ細工の髪飾り。

 午前中に一度リハーサルがあって、それから近くのアコレでお昼を買ってきて食べて、2時ころまで近くの図書館で本読んで(しかも本を4冊も借りた。重い)出番前に会場に戻った。出番のあとは一緒に発表会を見ていたんだけど、去年とおなじく居眠りしてしまっていた。

 ステージに飾られていた大きな花のオブジェが、実は小さい花束をまとめたものだったらしく、最後の写真撮影のあとに一人一つづつ持ち帰った。さなが最後まで戻ってこなくて、どうしたのかなぁと思っていたら、みんなが無難なのを持ちかえっていき最後に残ったとても大きな白いユリの花を持ってきた。持って帰るのたいへんだった。
 そのユリは本当に大きい! 最初は花が3つ咲いていた。この3日間で、まだつぼみだったものもだんだん咲いてきて、今は、5つも、とても大きな白いユリの花が咲いている。上のほうにあと3つつぼみがついている。すべての花がそれぞれ重なり合わない位置に咲いてたりつぼみをつけているから、テーブルの上に一輪挿しにさして置いているんだけど、もうほとんど大きな燭台みたいなのだ。咲いたらすぐに花粉の部分を取り除くと花が長持ちするということなのでそうしている。

 音楽を習っていると、普段は、やっぱり、ひたすら自分を磨くために演奏してる感じになってくるので、そうやって作り上げた音楽を分かち合う状況があると気づかせてくれる発表会は子供にもきっと必要で、貴重な経験だと思います。