自転車練習中

 さな、自転車の練習を本格的に始めた。自転車も、ちゃんと管理センターに登録して自転車置き場に置いておくようにした。
 一応、ストライダーのように足で進むようなことはできてバランスは取れるようになっていて、あとはペダルを交互に漕げるようになればいいんだけど、片方→片方→片方→ってペダルに足をかけては外すというのを繰り返すんだけど、なかなかなめらかに次の足につなげられない。ペダルに足を乗せるのを意識しすぎて、できるはずのバランスも乱れてくる。時々すこしだけ両足でつなげて踏めたりする。近くを通りがかったおじさんやおばさんに「そこまでできればあとちょっとだよ!」って口々に言われるくらいなんだけどそのあとちょっとってところでわりと苦戦して毎日練習してる。だけど、ものすごいほんの少しづつは進歩しているような気がする。
 
 さなが乗れないあまり愚痴ってきても反論できるように、高さの調節やなんかが悪くて乗れないんだとかの要素をつぶしておくため、今日は自転車屋に行ってサドルやハンドルの高さをチェックしてもらった。サドルは、本当はつま先がつくくらいがちょうどいいんだけど、練習中ならぎりぎり足裏までつくような高さの方が良いとのこと。ハンドルが一文字タイプなんだけど、ブレーキの位置が少し悪かったので、少し回転させて、自然に握れる角度に直してもらった。さなは「なおしてもらったからじょうずにのれるようになってきた!」とご満悦だった。


 私自身は、幼稚園の年長くらいのときに自転車を親が貰ってきてくれて、練習らしきことをしはじめたんだけど、住んでいた集合住宅の敷地内にあったゆるい長い坂道を下りながら練習していたらその日のうちに乗れるようになってしまい、特になにか考えたり苦労した記憶が無い。たぶん、私の頭の中身が相っ当楽天的で、バランス取れてるならそのままぐるぐる漕げばいいだろう→あーのれてるわ みたいな感じだったんだろうと思う……。さなは、日常生活で私が注意した危険なこととかを覚えていて後々でもわりと気をつけていたりと、物理的に慎重な面があるので、なかなか気軽に両足を地面から離せないのかもしれない。


 自転車なんて一度乗れるようになればもう乗れなくなるようなことは無いわけで、乗れなくて奮闘している姿とか、乗れたときのこととかは、いかにも子供時代特有の思い出の1ページだなぁ〜と、まだ乗れていないからなかなか思い出にできてないんだけど、後ろを付いて歩きながら思う毎日です。